プチポアン刺繍ってあまり見かけないな、、
一体どんな刺繍なの?
そうだよね、フランス刺繍やクロスステッチ、日本のこぎん刺しみたいに近くの手芸屋さんでキット販売されていることは少ないもんね。
刺繍と一口に言っても、様々な種類があります。
特にヨーロッパではアジアほど染色の技術の発達が遅かったため、地方や用途によって異なる多くの刺繍技法が開発されました。
プチポアン刺繍もその中の一つで、オーストリアのハプスブルグ家が由来とされる、優雅な技法です。
目次
プチポアンの歴史と成り立ちについて
プチポアン刺繍の歴史は長く、オーストリアのハプスブルグ家女帝【マリア・テレジア】が形成したとされています。
またその娘である【マリー・アントワネット】をはじめ、ヨーロッパの主に上流階級の女性たちに愛され、今日に至ります。
デザインの特徴
優雅でロマンティックなロココ調のデザインが最も多く、季節の花のブーケなどが最もポピュラーなデザインです。
刺し方
シルクキャンバスの1cm角の中に約150〜300の糸の点を打ちこみ、絵画を描くように刺繍を施します。
加工
製作には時間と根気を必要としますが、【椅子の背もたれや座面などの家具や、フォーマルバックなど】にも用いられ、それらはアンティーク品としても長く愛され続けています。
著名な作家
日本ではプチポアンの大家として、公家道子先生がとても有名です。
私も著書を愛読していて、公家先生の図案を刺しています。